パーソナリティ障害は、人格障害とも言いますが、以前は性格障害ともいわれており、精神病と神経症の中間という位置づけでした。
大きく3群に分けられており、A群は妄想的な群、B群は不安定な群、C群は回避的な群に大きく分かれています。
境界性パーソナリティ障害(以下BPDと略す)は、B群の不安定な群に分類され、B群は更に衝動型と境界型に分けられます。
BPDは対人関係、自己像、感情などの不安定性及び著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、さまざまな状況で明らかになる、以下の内5つ以上によって示されます。
- 現実に、または想像の中で、見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力
- 理想化とこき下ろしの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる、不安定で激しい対人関係の様式、
- 同一性の混乱:著名で持続的に不安定な自己像または自己意識、
- 自己を傷つける可能性のある衝動性で少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食い)、
- 自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返し、
- 顕著な気分反応性による感情の不安定性、
- 慢性的な空虚感、
- 不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難、
- 一過性のストレス関連性の猜疑念慮または重篤な乖離症状
以上の9項目のうち5つ以上を認めるというものですが、見捨てられ不安と不安定性、衝動性が特徴で、自殺未遂なども認められ、専門家でも対応が難しいのが現状です。
若い女性に多く、リストカットや過量服薬(OD)を繰り返している、若年女性が良く認められますが、その多くはBPDの診断がつきます。
症状に応じて抗うつ薬や安定剤などを使っていきますが、薬物療法の効果はあまり期待できません。
カウンセリングなどを併用することもありますが、時間が掛かります。親子関係でも問題があることが多い傾向があります。
最終的には信頼関係を築き、本人が安心できるようにすること、本人が人間的に成長することで改善していくことができます。
もちろんBPDにも症状の重軽はあり、割と簡単に良くなるものから入院が必要なものまで様々です。
本人は見捨てられることを一番恐れていますので、見捨てないよというメッセージを送り続けることが大切です。